ー開業から約半年が過ぎました。手応えはいかがですか。
おかげさまで、長崎市民の皆さんやチームのサポーターをはじめ、多くのかたに楽しんでいただき、目標に近い来場者数となっております。
2024年10月の開業からこれまで、「歩いていけるまちなかのスタジアムシティ」として、スポーツ観戦や日常利用のお客さまにご利用いただいています。

「長崎市にこんな場所ができて嬉しい!」「すごいね、海外みたい!」というコメントをいただくこともあり、感慨深いです。

ースポーツ観戦だけでなく、いろんな楽しみ方ができる場所ですね。
ありがとうございます。飲食店やカフェ、専門店、スーパーやドラッグストアなどもあり、日常の買い物をされる市民のかたも多いです。

試合がない日でも、ピーススタジアムの客席は開放されていますので、客席に座って飲み物を飲んだり、お話を楽しまれたり、公園のような利用をされる方もおられます。
また、雨の日も濡れずに歩けるお散歩コースとしてのご利用も広がっています。ウオーキングやジョギングをした後に、施設内にある温泉やサウナでさっぱりして帰られるかたもいます。他にも、近所の保育園や幼稚園の子どもたちのお散歩コースや遊び場としても利用いただいているんですよ。
ーまちの一部になっていますね。
市民の皆さまに、公園のように自由にご利用いただける場所を目指していましたので、それぞれの楽しみ方をしていただき嬉しいです。
ーコワーキングスペースやオフィスフロアもあり、利用者に多様性がありますね。
4Fには、長崎大学大学院のサテライトキャンパスがあります。長崎スタジアムシティは、スポーツとエンタメを中心に打ち出していますが、産学連携しやすい場所だとも思います。この場をきっかけに、長崎市でビジネス、協同、共創をしようという人や企業が増えるのではないかと期待しています。


ー市外・県外から遊びに来るのはどんなかたですか?
やはり、対戦相手のサポーターの方々がもっとも多いです。
おかげさまで、V・ファーレン長崎の2025年の開幕戦のチケットは完売でした。2025年の開幕戦では、対戦相手のサポーターの方が約2000人来場され、スタジアムシティホテル長崎にご宿泊されたかたもおられました。「こんな風に試合を楽しんだのは初めてです」「ホテルからスタジアムが見えてすごい」と、嬉しい感想をいただいています。

また、長崎市を訪れる修学旅行生や、視察の方々も多いです。もちろん、個人旅行で立ち寄ってくださるかたもいらっしゃいます。

ー観光スポットのひとつになっているようですね。
長崎駅、浦上駅から徒歩10分程度で行けるアクセスの良さもあり、「ついでに行ってみよう」となりやすいのかもしれません。
生まれ育ったまちを、仕事を通してもっと盛り上げたい!
ーご出身は長崎市なんですね。地元にとって大きなインパクトを持つ施設で働くことで、心境の変化はありましたか?
生まれ育った地元だからこそ、まちの魅力に気づけなかった時もありました。修学旅行生は何を見ているのかな?何を楽しんでいるのかな?と感じていました。
今、長崎スタジアムシティの広報として、長崎の魅力も伝える必要がある立場になったことで、歴史や文化、平和など長崎市ならではのものが多くあることにあらためて気づく日々です。

ー若者世代の市外への流出が課題になっています。どのようなまちになれば、長崎市に若者がとどまってくれると思いますか?
自分のことを振り返ると、「遊ぶところがない」「やりたいと思える仕事がない」と感じていました。魅力的な企業、働きたいと思える企業がないと市外に出て行ってしまうと思います。もっと、若者にとって魅力的な仕事やエンターテインメントが増えることは大切だと思います。
遊びだけでなく仕事の面でも、長崎スタジアムシティが若者が長崎市で暮らし続けるきっかけになればと思っています。そのためにも、ここで働いてみたい!と思っていただける企業でありたいですし、長崎の魅力のひとつになれるように頑張って行きたいと思います。
ー長崎スタジアムシティで働くことについて教えてください。
ジャパネットグループとしても新しい事業ですので、初めて経験することや乗り越えるべき壁が日々あります。とても大変ですが、だからこそ仲間との間に結束が生まれています。

開業前後は本当にバタバタで、施設として至らぬ点も多かったですが、足を運んでくれたお客様の笑顔を見たり、感動の声を直接いただけたりして、少し安心したのを覚えています。こけら落としライブの時は、お客さまが盛り上がる姿を見て、スタッフみんなで泣いていました。大きなやりがいを仲間と感じられています。その感動をお客さまとも共有できるのが喜びです。
ますます、日常を楽しめる長崎市へ!
ー今後、どのようなチャレンジをされたいと考えていますか?
事業としては「感動とビジネスの両立」を大切にしています。長崎スタジアムシティというプロジェクトが上手くいかなければ、地方で同じようなプロジェクトをやる企業はいないだろう、という思いを持っています。
持続可能なプロジェクトとして成長させ、長崎市が「スポーツとエンタメが日常で楽しめるまち」であり続けるようにしたいです。
これからも、非日常を日常へ。感動が続く施設づくり、運営をしていきたいと考えています。
(終)
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