かつての「出島」のように

ONE DEJIMAは、シンガポールに本社を置く日本発のコンテナ海運企業OCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)の業務を、高度な知識や専門スキルでサポートするために2023年12月に長崎市に設立された子会社ですが、親会社からスピンオフして、ONE以外にもサービスを提供する等の新規事業を起こすことも期待されている、いわゆる出島組織(※)です。

ONE DEJIMA 代表 遠山さん

「長崎から世界を支える」というミッションを掲げ、高度な知識を持つ専門家集団として、世界中にサービスを提供していきます。

※出島組織…企業や自治体が新しいことを生み出すために設立された、本体から離れた組織。

長崎市が我々のビジネスに最適な場所だと思ったからです。
大きく3つの理由があります。

1つ目は、長崎市は、出島を中心に、江戸時代には貿易の要所として歴史を刻み、その後も造船業の発祥の地となるなど、海運業との親和性が高いというストーリーを持ち合わせていること。

海に開かれたまち

2つ目は、人材獲得が課題になる現在、県下8つの大学を抱え、年間約2,700人の人材を輩出する優秀な人財の宝庫であること。

学生向けのインターンシップを積極的に開催している。

3つ目は、長崎市で開催された出島組織サミットやコンテナ海運サミット等を通じて築いてきた、長崎市の皆さまとの強い絆を活かし、「地方発のグローバル会社」の可能性を示したいという思いがあったことです。

コンテナ海運サミットの様子
多様な経歴を持つメンバーが集まっている。

国際会議を長崎市で開催

まず、100年に一度のまちの変革で大きな変化があったのが、長崎駅周辺だと思いますが、弊社はその変革のメリットを享受しています。

ONE DEJIMAのオフィスは、長崎駅直結のJR長崎駅ビル内にあります。主要駅に隣接してるので、市内在住はもちろん、市外からJRで通勤するメンバーにとっても、便利な環境です。

長崎駅直結のコンベンション施設 出島メッセ長崎。

2024年5月には、ONEグループの世界のIT部門の会議を誘致し、出島メッセ長崎で会議を開催しました。海外から約50名の参加者が長崎市を訪れ、約1週間滞在しました。

ONEグループ 世界のIT部門担当者。
会議だけでなく、長崎市観光も楽しんだ。


続いて2025年1月には、JSUG(Japan SAP Users’ Group)常任理事会を誘致し、JR長崎駅ビル内の貸会議室で会議を行いました。

JSUG(Japan SAP Users’ Group)常任理事会

長崎市の魅力を国内外の企業・関係者に知ってもらう機会になったことを嬉しく思っています。今後も長崎市の魅力を発信し、人の流れを増やすため、積極的に会議やイベントを誘致していきたいと考えています。


総合的に、タイパ(タイムパフォーマンス)とコスパ(コストパフォーマンス)がいいまちで、ビジネスでのおもてなしがしやすいと感じています。

ビジネスであっても、せっかく来たからには観光したいという思いはあるものです。観光資源の多い長崎市は、出張先や会議の場所としても理想的です。



まちがぎゅっとコンパクトで、世界文化遺産をはじめとした観光スポットや思案橋や銅座といった情緒ある飲食店街にもアクセスしやすく、限られた日数の滞在でも楽しみやすいと実感しています。会食などでは、美味しい魚がお手頃に楽しめることに驚かれることも多いです。

仕事の関係者と、長崎スタジアムシティでサッカー観戦をしたことがあります。まちの中心地からこんなに近いスタジアムはない!ピッチとの距離が近い!と喜んでもらえました。

会社の枠を超えてつながりたい

ONE DEJIMAは、人が集まりコミュニケーションするハブになりたいと思っています。社名にもある出島のような場所になれたらと、月に一度オフィスを開放し、話を聞いてみたいかたをお呼びして、カジュアルな形式のトークイベントを開催しています。

この行燈(あんどん)が、オフィスがオープンになった合図。
トークイベントの様子

終わったあとは、そのまま懇親会です。ただ集まるだけでは、WAは生まれないと思うんです。仕事では直接的なつながりができないかたでも、この場にお呼びして出会い、話すことで、新しい「こと」が生まれるかもしれません。
どなたでもご参加いただける場として継続し、参加者の輪を広げていきたいです。


地場企業との連携や課題の共有を図ることで、共に成長できる場所だと考えます。かつて長崎の出島から世界へ日本の文化が広がったように、日本でも有数なビジネス創出の場として全国に、世界に広がっていく可能性が十分にあると考えています。

また、新しいことへの適用力を持ち合わせる方が多く、出島や異文化交流の経験といった歴史的背景を感じます。また、長崎ランタンフェスティバルや長崎くんちなどまちをあげたお祭りが開催されるため、歴史や文化を身近に感じます。

今後は、業務拡大のためにもU・Iターンを中心とした従業員の採用に注力したいと考えております。
地場企業と共に新規ビジネスを立ち上げることにも積極的に取り組み、長崎という地の魅力を最大限に活かしながら事業を広げていきたいと思います。

(終)

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