子どもたちが安心できる居場所をつくりたい
ー保育士になったきっかけを教えてください。
通っていた保育園の先生をすごく大好きだったことが大きいです。私自身も子どもたちが大好きだったので、保育士を目指しました。

ーなぜ長崎市で保育士になられたのですか?
卒園後も定期的にその大好きな保育園の先生に会いに行っていたのですが、いつも温かく受け入れてくれて、見守ってくれました。
私も、地元で、子どもたちにとって、「卒園後も会いたい先生」「安心して戻れる場所となる保育士になりたい」と思いました。
歩いていける遊び場がいっぱい
ー普段、どのような場所で子どもたちと遊んでいますか?
子どもたちはお外遊びが大好きなので、園周辺の遊具がある公園へ出掛けています。
長崎市内には遊具のある公園があちこちにあり、階段を登ったり、長めの坂道を歩いたり、立地にバリエーションがあるので、年齢に合わせた行き先を選ぶことができます。

園周辺であれば、中央公園、麹屋町公園、中町公園、瓊ノ浦公園、長崎公園、上長崎ふれあいセンターへ。
体力、脚力がついてきたからちょっと遠くまで歩かせたいなという子どもたちは、水辺の森公園、立山公園、風頭公園へ。
春、さくらを楽しみたいと思ったら、立山公園、風頭公園が行き先になります。
港の景色を楽しんだり、坂本龍馬像を見たりするなど、出掛ける先に見どころが多いのも長崎市ならではだと思います。

ー意外にまちなかに公園が多いことに驚きました。年齢やその日の気分で遊び場が選べそうですね。
いろんな感覚を刺激する遊び
ー子どもたちにとっての「遊び」の重要性を教えてください。
保育園の子どもたちにとって「遊び」は重要です。なぜなら、遊びを通して、健康な心と体を育んだり、ルールを守る大切さを知ったり、自然と関わりいのちを大切にする気持ちを学んでいくからです。
特に、ほほえみ保育園では、子どもの主体性を重視し、子どもたちの声を拾い、興味・関心のあることを遊びにも取り入れています。子どもが自分で試行錯誤しながら学びを深めたり、友だちと共有したりできるような環境づくりや関わりを大切にしています。
ー小さな子どもたち(2歳児以下)の遊びのトレンドを教えてください。
室内でのお遊びだと、大型ブロック、小麦粉粘土や寒天などを使った感触を楽しむ遊び、音が鳴るものや素材や性質を感じることができるよう手作りしたマットや、引っ張る・入れるなど指先を使って遊べる手作りのおもちゃなどが人気があります。

お出かけやお外遊びでは、シャボン玉を吹いたり、宮ノ下公園の砂場で遊んだり、葉っぱなど自然物を使った遊び、虫探しが人気があります。



ーお出かけでは、おむつ交換や授乳室がどこにあるかも気になります。
そうですね。長崎市には、授乳室やオムツ替えスペースを無料で提供している施設や場所「赤ちゃんの駅」があります。
アミュプラザ長崎などの商業施設や、駅、公園など、いろんな場所にあります。ウェブ上にマップが公開されていて、事前に調べることができるので安心です。
長崎市「赤ちゃんの駅」認定施設マップはこちら (外部リンクが開きます)

ー雨の日はどのように遊びますか?
雨の日は、すぐ近くの長崎市役所に遊びに行くこともあります。
建て替わった市役所は、以前よりも親しみやすく、窓口の手続きなどの用事がなくても気軽にいきやすいですね。
階段を登って体を動かすことができますし、市役所の階段に設置されているフロア表示には、長崎に関係するいろんなイラストが描かれていて、子どもたちも興味を持ってくれるんです。


ある時は、平和像のイラストに興味を持っていた子どもたちがいたので、「今度、この像がある公園へ行ってみよう!」と話し、後日お出かけしました。

ー雨の日のお遊びスポットとしておすすめの場所はありますか?
あぐりの丘の「あぐりドーム」は、雨の日にも遊べる場所として重宝しています。寒さや暑さが気になる日も、安心です。
幅広い年齢で遊べる遊具が揃っているので、年齢が違うきょうだいでも楽しめると思います。

園の近くでは、石丸文行堂の中にある遊び場「文ちゃんランド」を利用させてもらうこともあります。

100年に一度のまちに生まれたお遊びスポット
ーあたらく遊びの楽しみに加わったものがあれば教えてください。
稲佐山のスロープカーです。元々、稲佐山公園は子どもたちの遊び場のひとつではありましたが、みんなで乗れて、360度お外の景色を楽しめるスロープカーは、とてもかっこ良く、子どもたちの反応が良かったです。「シカがいるよ!」「おサルさんがいる!」「長崎駅が見えるよ!」と普段は見ない風景を楽しんでくれました。


また、新幹線かもめも見学に行きました。「この前乗ったよ!」と教えてくれた子もいました。

長崎市ならではの子育て環境
ー子どもの遊びを取り巻く課題はありますか?
家事や仕事で忙しかったり、遊ばせ方がわからないのが原因で、「ついタブレットやスマホを渡してしまう」とのお悩みは耳にします。

もし、遊び方に迷ったら、まちに出てみませんか。長崎市は、まちなかに遊び場が広がっています。
身近にある小さな公園や、歴史や文化を感じられる場所、自然にも触れ合えます。また、雨の日でも遊べる施設もあります。
いろんな遊び場に出かけて、親子の時間を楽しんでいただければと思います。
ー長崎市の子育て環境の魅力を教えてください。
近くをお散歩するだけで、歴史や文化に触れられることです。
おくんちの演し物や、ランタンなどをすぐそばで見ることができたり、歴史ある建物を見れるのは長崎市ならではだと思います。

また、地域とのあたたかなつながりがあるので、お散歩していると声をかけてもらえるんです。年長児は地域の小学生のと交流もあり、学校生活への期待をふくらませたり、諏訪小学校のすわっ子くんちなどで身近なお兄さん、お姉さんに憧れを抱いています。
日々の保育を通して、「すぐそばにいろんな遊びがあること」を伝えて行けたらと思います。
(終)
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